
2025.08.01
気仙沼の高校生たちが地域の魅力を再発見!市長に向けて観光・交流プランを発表
日本アムウェイ財団は、Remember HOPE東北復興支援プロジェクトの一環として、次世代リーダーの育成を目指す「TOMODACHI 日本アムウェイ財団 東北ミライリーダー・プログラム 2025」の最終発表会を2025年7月27日(日)に気仙沼アムウェイハウス 拓(ヒラケル)で実施しました。
このプログラムは、地元の高校生たちが、地域の魅力を再発見し、観光・交流を通じたまちの活性化を学ぶ約7カ月間のリーダーシッププログラムです。一般公募で選ばれた高校生たちは、地元の観光資源や課題について学んだ後、春休みにはアメリカ(ニューヨーク、ワシントンD.C.)を訪問。観光やホスピタリティ、復興への取り組み、リーダーシップについて学び、現地の高校生との交流やボランティア活動、日本大使館への表敬訪問など様々なプログラムを受けました。
帰国後、研修で学んだデザイン思考やロジックモデルを活用し、グループごとに地域活性化プランをまとめ上げ、発表の準備を進めてきました。
当日には、高校生15名のほか、地元自治体や学校関係者、研修で講師を務められた地元の事業者やNPO、保護者の皆さまなど約50名が参加しました。高校生たちは、現状の課題解決につながるよう、アメリカでの学びと地域の特性を生かしながら「自分たちが実現したい魅力的な気仙沼」に向けて、地域活性化プランを発表しました。
気仙沼アムウェイハウスでの発表会の様子
グループ① 気仙沼×アートで新しい魅力を作ろう!
ニューヨーク州マンハッタンで体験した町なかのアートと地域伝承を生かし、気仙沼の魅力を防潮堤アートとして作り上げていくプラン。祭りをコンセプトとし、住民、観光客、子どもから大人までが一体となって交流し、誰もが気仙沼に来てよかったと心から思えるまちづくりを目指した。
グループ② 気仙沼の高校生とともに地元愛があふれるまちに!
空き家が多いという課題に目を向け、米国で学んだ文化継承の視点を取り入れた「コンセプト民宿」を提案。気仙沼の観光キャラクター「ホヤぼーや」、漁船の世界観を取り入れた内装を特長とし、来てもらうために地元高校生との交流イベントも企画実施。気仙沼の人の温かさを通じて、観光目当ての人で溢れるまちを目指す。
グループ③ 気仙沼が一丸となる地域へ。
住み続けたい、移住したいと思うような魅力的なまちになるよう、地域の人々が連携し、気仙沼らしい文化が体験できる「まちなか文化祭」の実施。米国では、地元の人たちが文化継承を行い、市民、NPO、企業が連携しあって地域の課題解決をしていたことからプランが生まれた。
漁師によるトークライブや魚さばき体験、大漁旗やホヤぼーやのデザインコンテストなど、参加型イベントを通じて内外の交流促進を狙う。
発表後には、気仙沼市の菅原 茂市長より、それぞれのプランに対する講評が寄せられました。
熱意が込められたプレゼテーションを受け、高校生たちには「今回の経験を糧に、自ら考え行動する力を伸ばしてほしい」と激励の言葉が贈られました。
その後、支援者を代表し日本アムウェイ財団 代表理事の佟 嘉楓(トウ カフウ)から「皆さんの可能性、気仙沼の広がりを感じる時間でした。このプログラムの経験が、皆さん一人ひとりの素晴らしい未来を拓(ひら)くきっかけとなりますように」と気仙沼アムウェイハウス「拓(ヒラケル)」にちなんだメッセージが伝えられました。
発表会を終え、参加した高校生たちから、
「人前で話すことが苦手でしたが、自信を持ってコミュニケーションができるようになりました。」
「いろいろなリーダーシップがあることを学びました。グループワークの中でもいろいろなリーダーシップを生かしながら共にゴールに進むことを学びました。」
「地元の魅力や課題を知り、地元が好きになりました。もっといろいろなことを知り、地元への貢献ができるようチャレンジしたい。」
など、リーダーシップの成長につながっていることがうかがえました。
本プログラムは、ABOをはじめとした支援者の皆さまのご支援のもと、実施しました。
今後も、日本全国の支援者の皆さまおよび地域の関係者の方々と共に、地域の活性化を応援します。
https://www.amway.co.jp/news/detail/news20250801_1.html
(当日の登壇者のコメントをご覧いただけます)
これまでの活動(事前研修・米国研修・事後研修)
気仙沼アムウェイハウスでの研修の様子 市役所観光課の方から市の現状や取り組みを学ぶ
市内フィールドワーク 舞根森里海研究所で、気仙沼の自然について学ぶ
米国研修 ニューヨーク グラウンドゼロ 9/11メモリアルを見学
米国研修 海外から東北に行った若者の視点で日本の魅力を教えてもらう
米国研修 ワシントンD.C.の観光を学ぶ
米国研修 現地学生との交流
■プログラムスケジュール
事前研修:2025年1月~3月、全4回
米国研修:2025年3月25日(火)~2024年4月4日(金)
事後研修&最終発表会:2025年4月~7月、全4回
このプログラムは、これまで宮城県南三陸町(2019年)、岩手県陸前高田市(2024年)に実施しています。
■「TOMODACHI 日本アムウェイ財団 東北ミライリーダー・プログラム」in 気仙沼
主催:公益財団法⼈ ⽶⽇カウンシルージャパン TOMODACHIイニシアチブ
協賛:⼀般財団法⼈ ⽇本アムウェイ財団
協⼒:気仙沼市、気仙沼地域開発株式会社
研修ファシリテーター:一般社団法人IMPACT Foundation Japan INTILAQ東北イノベーションセンター センター長 佐々木 大氏
研修コーディネーター:米国非営利団体 ローラシアン協会